コラム / 支援制度
学生が使える起業支援制度まとめ
「お金がないから起業できない」と思っていないだろうか。実は、国や自治体、大学には、若い挑戦者を応援する支援制度がたくさんある。返済不要の補助金から低金利の融資まで、知っているかどうかでスタートダッシュが変わる。ここでは学生が使える代表的な支援制度を紹介する。
なお、制度の内容は年度や自治体によって変わる。応募前には必ず公式サイトで最新情報を確認してほしい。
1. 自治体の創業補助金・助成金
多くの市区町村や都道府県が、創業時の費用を補助する制度を設けている。対象経費は広告費、備品購入費、事務所の賃料などさまざまだ。
探し方と注意点
- 住んでいる(または事業を行う)自治体の商工課・産業振興課のサイトをチェック
- 「創業補助金+(地域名)」で検索する
- 申請には事業計画書が必要なことが多い
- 予算枠があり、先着順や審査制のことが多いので早めに動く
補助金は「使った経費の一部が後から戻ってくる」仕組みが一般的だ。最初に立て替える資金は別途用意する必要がある点に注意しよう。
2. 日本政策金融公庫の創業融資
国が出資する金融機関である日本政策金融公庫には、創業者向けの融資制度がある。民間の銀行より創業時の融資に積極的で、無担保・無保証人で借りられる枠組みもある。
利用のポイント
- 事業計画書の提出が必要。計画の具体性が審査の鍵になる
- 自己資金をある程度用意しておくと評価されやすい
- 融資は借金なので、返済計画をしっかり立てる
- 学生でも申し込みは可能だが、連帯保証人を求められる場合がある
借りる前に、Uniajitoの仲間や先輩起業家に相談してみるのもいい。実際に融資を受けた人の体験談は貴重だ。
3. 大学の起業支援プログラム
多くの大学が、学生の起業を支援するプログラムを用意している。内容は大学によって異なるが、代表的なものは以下の通りだ。
- アントレプレナーシップ科目:起業の基礎を学べる正規の授業
- インキュベーション施設:格安・無料で使えるコワーキングスペースやオフィス
- メンタリング:経営者や卒業生起業家による個別相談
- 学内ビジコン:賞金や事業化支援が得られるコンテスト
- ギャップファンド:試作品開発などの小口資金支援
自分の大学に何があるか、キャリアセンターや産学連携窓口に聞いてみよう。知らないだけで、意外と充実していることが多い。ビジネスコンテスト完全攻略ガイドもあわせて読んでほしい。
4. クラウドファンディング
公的制度ではないが、資金調達とマーケティングを兼ねた有力な手段だ。購入型(リターンあり)と寄付型があり、学生のプロジェクトも多く掲載されている。
成功のコツ
- 「なぜこのプロジェクトなのか」というストーリーを丁寧に書く
- 目標金額は達成可能なラインに設定する
- SNSでの発信とセットで拡散する
- リターンは原価を考えて無理のない内容に
5. 支援制度を使う前の準備
どの制度にも共通するのが、「事業計画書」の重要性だ。審査がある制度では、計画書の質が採否を分ける。最低限、以下の項目は整理しておこう。
- 誰のどんな課題を解決するのか
- どうやって収益を上げるのか
- 必要な資金とその使い道
- スケジュール(いつ何をするか)
計画書の作り方が分からなければ、学生起業の始め方完全ガイドの手順に沿って整理してみよう。
よくある質問
Q. 高校生でも使える制度はありますか?
A. 自治体や大学の制度は対象年齢がそれぞれ異なる。高校生向けには、ビジコンやアイデアコンテストの賞金・副賞が現実的な選択肢になることが多い。
Q. 補助金と助成金の違いは?
A. 一般に、補助金は審査制・予算枠あり、助成金は条件を満たせば受けられるものが多い。どちらも返済不要だが、申請手続きと報告義務がある。